かかりつけ薬剤師を選ぶなら、よい薬剤師を!サインの前にチェックしたいポイント

「かかりつけ薬剤師」という言葉を知っていますか?
2016年の春から導入された制度で、かかりつけ薬剤師を患者が選ぶと、その薬剤師さんが、薬の飲み合わせや副作用など、薬について24時間全般的に相談に乗ってくれる制度です。処方箋が必要な薬だけでなく、市販薬やサプリメントとの飲み合わせもチェックしてもらえますし、必要なら訪問などもしてくれます。
いいことずくめのようですが、かかりつけ薬剤師さんは一定の経験があるなどの条件を満たしている薬剤師だけですし、患者一人につき1人しか選べません。また、かかりつけ薬剤師を決めた場合、患者がサービスを受けるごとに70点の診療報酬が発生します(3割負担なら210円)。
ですので、かかりつけ薬剤師の利用を勧められたときも、頼りになる薬剤師さんを選びたいですね。

では、どんなところをチェックして薬剤師を選んだらよいでしょうか。
まず、自宅から近く、自分が普段から必要な薬を常備している薬局に所属している薬剤師がよいでしょう。できれば、24時間での電話対応をしているところが望ましいですね。
そのうえで、薬を処方してもらったときに、どのような説明や質問をするかに注目です。ただ薬の名前を印刷したシールを渡すだけでなくお薬手帳の内容を確認し、記入漏れや記入されていないサプリメントなどの服用がないか、アレルギーの有無(家族も含め)などを聞くのは当然ですが、薬の効果や副作用、服用の際の注意事項をわかりやすく丁寧に説明してくれる薬剤師さんを選びましょう。
また、「飲み忘れたときはどうしたらいいですか」「いつまで飲みつづける必要がありますか」といった質問にもすぐに答えてくれるでしょうか。
「この薬が粒が大きくて飲みづらい」といった相談にも真剣に向き合ってくれるでしょうか。冷蔵庫で保管した方がよい薬、光を避けて保管すべき薬もきちんと指導してくれるかも要注意です(冷蔵庫に入れなくてもよいか、などと聞いてみましょう。「冷蔵庫にいれるとかえって結露してしまう可能性があるので常温で」などとすぐに説明してくれる薬剤師さんは安心ですね。)わからないことがあっても、すぐ確認して電話などで知らせてくれるなら、かかりつけ薬剤師にしたくなります。
さらに、こどもや高齢者の場合には体重をこまめに確認してくれるかにも注意です。こどもは成長しますし、高齢者も、病状等によってはすぐに体重が増減し、適正な薬の量が変わってしまうことがあります。

思いつくことを並べてみましたが、みなさんも、せっかくかかりつけ薬剤師さんを選ぶなら、専門的知識ときめ細かい対応を兼ね備えた薬剤師さんを選びたいですね!