椎間板ヘルニアの苦しみを乗り越えて

私は中学生の頃に椎間板ヘルニアと診断されました。そのころはバレー部に所属しており、原因はたぶん過度のトレーニングによるものだと思われます。ある日突然腰に激痛が走り足が前に出なくなってしまったのです。通学途中だったのでそこからすぐに這いずるようにして最寄りの整形外科に駆け込みました。レントゲンの結果で背骨の下3つの軟骨がつぶれ、飛び出していることがわかり、すぐにリハビリテーションを始めることになりました。

半年ほど週一度のリハビリに通い、なんとか痛みはなくなる程度になりましたが、その間は授業中椅子に座っているのが精いっぱいで、痛みのため勉強もすることができないくらいでした。自宅のトイレが和式だったため、一旦座すと立ち上がるのに相当時間がかかっていました。部活も休み、リハビリの毎日。丁度受験の頃だったので大変つらい思いをしたことを覚えています。大好きな部活ができないこともとても苦痛でした。そしてこのまま治らなかったらどうしようとも思い心配で悩みました。

丁度そのころ偶然に同級生の男の子が同じ椎間板ヘルニアで苦しんでいましたが、彼の場合は私より程度が重く、手術をしなければなりませんでした。彼は大きな手術をしたのですが、結局完治はせず大変弱い体になってしまったのです。ですからそのころ私は手術についていろいろ調べました。もし手術を受けなければならないくらいひどくなったらどうしよう。そう思うととても苦しかったです。今思うと、成長期にはいろいろな不調が現れるものだと思いますが、椎間板ヘルニアはとても苦しい体験でした。

その後も、子供が生まれてからいつも抱っこをしていたり、中腰で動くことが増えた生活をしていたときに、一度腰を痛めました。あの、椎間板ヘルニアの時の痛みと同じで、もしかしたら再発したのかと心配になりましたが、安静にしていたら1週間ほどで良くなりました。今度は若い成長期だからという理由ではなく、年を取って腰に 負担がかかる動作もあるので注意しなければならないと思っています。